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D-VHSの概要

 CONTENTS 

*各種フォーマットのうち、MPEGフォーマットについて述べる。 オプションの機能も多いため、商品の仕様とは必ずしも一致しない。

開発コンセプト 

「D-VHS」は、家庭用VTRの世界標準方式といわれるVHSビデオを基盤にした新しいVHSフォーマットで、次世代ホームビデオとしてディジタル放送の記録、 さらにマルチメディア時代のホームサーバーなど新たなディジタルデータの記録機器への展開を狙いとして開発された。

ビットストリーム記録による、ディジタル放送のタイムシフト ・ディジタル放送の放送画質を維持してそのまま記録
・MPEGエンコーダによる、現行放送のディジタル記録
・プリレコソフトテープ再生
VHSをベースとすることによる、VHSとの互換性 ・全世界に蓄積された膨大なVHS映像資産の維持(現行放送のアナログ記録)
・現行のVHS技術・部品・生産設備の共用によるコスト ・信頼性メリット
マルチメディア時代の家庭用データストレージへの展開 ・基本は変えないで、各種データ記録に変身可能なフォーマット
・D-VHSカセット:
  デジタルHDTV記録のための容量と速度
  家庭への普及のためのメディアコストを持つリムーバブルメディア

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 記録モード 

D-VHSは記録データレートによりSTDモードを基本にHS、LSの各種記録モードを持ち、放送の様々な転送レートやニーズにより使い分けることができる。

記録モード データレート
(MPEG TS)
記録時間
(DF-480 Cassette)
対応画像フォーマット
HS mode < 28.2 Mbps 4 h 1080i / 720p
STD mode < 14.1 Mbps 8 h 480p / 480i
LS mode LS2 : < 7.0 Mbps 16 h 480i
LS3 : < 4.7 Mbps 24 h 480i
LS5 : < 2.8 Mbps 40 h 480i
LS7 : < 2.0 Mbps 56 h 480i

* データレート(MPEG TS)のデータには、トリックプレイおよびタイムスタンプのデータを含む。
* 同時に複数のチャンネルを録画したり、画質を抑えて(一部データ削除)記録時間を伸ばすなどフレキシブルな対応も可能。

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 主な仕様 

記録モード HS mode STD mode LS mode
LS2 LS3 LS5 LS7
カセット カセット D-VHSカセット (D-VHS ID付き)  サイズ: 188 x 104 x 25 mm
テープ D-VHSテープ (1/2" 酸化物テープ)
最大容量 [GB] 50.7GB (DF-480)
最大記録時間 [Hours} 4 (DF-480) 8 (DF-480) 16 (DF-480) 24 (DF-480) 40 (DF-480) 56 (DF-480)
メカニズム メカ構成 VHSベース (ドラム: 62 mmφ 1800 rpm  トラッキング: CTLトラック)
テープスピード [mm/s] 33.33 16.67 8.33 5.55 3.33 2.38
記録 記録方式 変調方式: スクランブルドI-NRZI  ヘッドアジマス: ±30°  消去して記録
記録密度 トラックピッチ: 29 [μm]  2ビット長: 0.61 [μm]
ヘッド構成 4ヘッド
ダブルアジマスヘッドによる2 ch.同時記録
2 ヘッド 2+1 ヘッド
2 スキャンに1回の間欠記録
2 ヘッド
3 スキャンに1回の間欠記録
2 ヘッド
5 スキャンに1回の間欠記録
2 ヘッド
7 スキャンに1回の間欠記録
記録データレート [Mbps] 19.1 x 2 19.1 <-- <-- <-- <--
入出力 入力信号 MPEG2 TS (ビットストリーム記録) ベースバンドAudio/Video信号(MPEG ENC.記録)
メインデータレート[Mbps] 28.2 14.1 7.0 4.7 2.8 2.0
サブデータレート [Kbps] 292 146 73 48.7 29.2 20.9
インターフェース IEEE 1394

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 MPEGフォーマット 

テープパターン

TapePattern Tracks of D-VHS consist of, as same as VHS, helical tracks for AV data and longitudinal tracks for tracking control and audio (Optional).

Trick-play data are located at the pre-determined position. These data are reproduced by using track select servo.

ヘリカルトラックの構成

HelicalTrack ・ トラックはSubcodeとMain-codeの2つのセクターにより構成
・ 各セクターは独立して書き換え可能

サブコードセクターは16SB、メインコードセクターは、336SBより構成される。(サブコードSBのサイズは、標準SBの1/4である)
Main−codeはECCBlock(後述) 3個に相当し、データ306SBおよびECCパリティ30SBより構成される。

*シンクブロック(SB)は、データを抜き取り、使用可能なデータとするのための最小単位である。 Syncはその頭を示すための同期信号で、IDによりどのデータかを識別する。 SBのデータにエラーがあった場合、内符号パリティにより訂正可能である。(下記Subcode、Main-code 参照)

Subcode

Subcode
Subcode sync-block
・ 主にアクセス性や使い勝手を向上させるためのサブ的なデータに使用
・ FF/RWDなど高速再生時にも読み出し可能

サブコードデータは、ヘッダ(フォーマットID)および3個のPACKより構成される。
IDには絶対トラックNo./ TAG(テープ上のマーク)/ SB No.を記録する。


Main-code

MaincodeSyncBlock
Main code sync-block
・ メインのデータとして、主に映像、音声などMPEGデータを記録

IDには、シーケンスNo./ ペアトラックNo./ SB No.を記録する。
データには、ヘッダ(フォーマット情報/ SB情報)/ Data-aux(PACK)/ メインデータ(MPEG情報)を記録する。
MPEGdataMapping
MPEG data mapping
MPEG TS パケットは、タイミング管理のためのTime stampとともにMain-code の2つのSBを使って記録される。 再生時TSパケットはTime stampにより決まったタイミングで出力される。

Pack

Pack ・ カセットID/CHソース/日時/タイムコード/文字などのデータの記録

Packの種類を示すヘッダー(1B)およびデータ(5B)より構成される。
Subcode領域/Main-code領域に記録可能であるが、用途により使い分けられる。

*D-VHSでは固定配置のデータのほか、Packを使って各種データの記録ができる。Packにより、高速アクセス/目次検索システムなどのシステムが可能である。
*D-VHSテープのファイル構造:
Tapeは、論理的には複数のProgramより構成され、Programは複数のIndexより構成される。 Programは番組の記録単位で、必要があれば複数のIndexに分けることができる。 またテープ上の位置を示すアドレスには、絶対Track No. / 各種Time Code/各種Tag(テープ上のマーク) が使用可能である。

ECCシステム

D-VHS ECC Systems
Item ECC
 Main-code
   Inner code
   Outer code

 Subcode
   Inner code

 ID
 RS product code
   RS(107,99,9)  GF(2^8)
   RS(112,102,11)  GF(2^8)
    6 track interleave

 RS(23,19,5)  GF(2^8)

 RS(6,4,3)  GF(2^4)

MaincodeECCblock
Main-code ECC block
・メインコードのECCは、積符号構成のECCブロックを基本としている。 外符号はテープ上6トラック(18ECCブロック)でシャフリングして記録する。 このため1/2トラック以上のバーストエラーも訂正できる。

・サブコードのECCは内符号だけとして RS(23,19)を使用

・IDのECCは、Main-code、Subcode共通にRS(6,4)符号を使用

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 ディジタル放送のビットストリーム記録 

STB
パーシャルTSの生成
STBは、記録したい番組を選択、パーシャルTSを生成してコマンドとともに送出する。
この時のTSは、放送と同じタイミング関係を維持する。
D-VHS
TSの記録
D-VHSは、入力TSパケットに到着タイミングを示すタイムスタンプを付加し記録する。
TSパケットは可変レートで不連続に伝送されるが、D-VHSは固定レートで記録する。パケットは可能な限り実時間に近いタイミングで記録する。 記録するパケットの無いSBにはダミーパケットを詰める。連続して来るため記録が間に合わぬ場合は、後にずらしながらもれなく記録する。
D-VHS
TSの再生
D-VHSは再生時、PCR PLL or 自分の持つX'talを基準として、TSパケットをそれぞれのTimeStampに記されたタイミングでSTBに戻す。
STB
MPEGデコード
STBは、MPEGデコードして、ディスプレイに出力表示する。

* ディジタル放送: MPEG方式により圧縮された映像・音声データのほかサービスアクセスのためのSI(番組配列情報)などが、 MPEGのTS(トランスポートストリーム:188Bの固定長パケットによるビットストリーム)として伝送される。
* パーシャルTS: 放送形式のTSは複数番組を含むため、D-VHSに記録する番組のパケットだけを取り出した(一部データを修正)パーシャルTSとして記録する。 これらパーシャルTSの生成は通常STB側で行う。またこれらストリームのデータレートは、HDTV/SDTVなどの画像により異なる。(LSモード用のTSは、D-VHS側で作成する)
* パケットタイミング: IMPEG TSは送出タイミングの規格を守る必要があり、記録再生しても放送と同じタイミング関係を維持することが必要である。
* D-VHS MPEG フォーマット: ビットストリーム記録では、DVB、ATSC、ARIBなどのDTV方式が異なる場合、必ずしも記録テープに互換性はない。 D-VHSではMPEGエンコード記録・プリレコテープを対象に、ワールドワイドのテープ互換性・STBとの相互接続性を確保するため、D-VHS用のTSを定義した。 これは、DVB、ATSC、ARIBのTS規格の共通部分をベースに、異なる項目は必須・オプションなどのサポート範囲を規定したもので、 各種方式のSTBへの追加・修正を最小限となるように構成している。(Guideline ページ参照)

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